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検地帳(けんちちょう)

水帳・縄打帳・竿入帳・地詰帳などとも。検地の結果を1村ごとに記録した土地の基本台帳。検地帳の形式は太閤検地段階でほぼ整えられ,江戸時代に整備された。通常は村内の田畑・屋敷地について1筆ごとの地字(ちあざ)・地種・等級,縦横の間数,面積および名請人(なうけにん)などが記載され,末尾には地種・等級別の面積集計と石盛(こくもり)・石高,および1村全体の面積総計と石高総計が記され,最後に検地奉行をはじめとする諸役人と村方の代表者の署名・押印がなされた。検地本帳は2通作成され,領主と村で1冊ずつ保管するのを原則とした。江戸時代を通じ,宗門人別帳と並んで,農政・民政上の最も重要な基礎台帳であった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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