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元銭(げんせん)

中国の元朝によって鋳造された銅銭の総称。至大通宝・至正通宝など数種がある。元寇以来,日元間には政治的緊張が続いたが,貿易は盛んに行われ,これにともなって元銭も日本に流入して国内通貨として用いられた。ただし,元は主として交鈔(こうしょう)(紙幣)の流通を推進し,銅銭の鋳造がもともと少なかったため,日本における流通量もわずかであった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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