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原水爆禁止運動(げんすいばくきんしうんどう)

原水禁運動と略称。1950年代後半を最盛期とする,原水爆禁止を求める平和運動。1950年(昭和25)ストックホルム・アピールが発表され,日本でも54年の第5福竜丸事件を契機に,東京都杉並区の主婦らの始めた署名活動が拡大し,55年の第1回原水爆禁止世界大会開催と原水協の結成により,運動は超党派の国民運動となった。しかし原水協が安保改定反対の立場をとると,保守系が運動から離脱。61年民社党系が核禁会議を結成。ソ連が核実験を再開すると,いかなる国の核実験にも反対する社会党・総評系がソ連の核実験を擁護する共産党系と対立,65年に原水禁を結成。組織は三つに分裂し,運動の社会的影響力は著しく低下した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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