「湖月抄」とも。「源氏物語」の注釈書。60巻。北村季吟(きぎん)著。1673年(延宝元)成立,75年刊。「源氏物語」本文に頭注をつけたもので,注の内容は旧来の諸説集成の性格が強い。「湖月抄」までは古注,以後は新注とされる。江戸時代の源氏注釈のなかで最も流布し,新注に与えた影響も大きい。「北村季吟古注釈集成」「講談社学術文庫」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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