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乾字金(けんじきん)

1710年(宝永7)から5年間鋳造発行された金貨(小判・一分金)で,裏面右肩に「乾」字の極印が打たれたのでこの名がある。改定後の慶長金の品位に近い(84.29%)が,量目が半分余の2.5匁しかないので小形金とも,またたんに乾金とも称された。元禄金の品位が落ち悪評だったので,品位を慶長金に近い水準に戻したが,量目が半減したのでかえって元禄金より低価値の貨幣となった。享保期には2枚で通用金1枚と引き替えた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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