見参(けんざん)
「けざん・げんざん」とも。(1)節会(せちえ)・大饗(だいきょう)などに参賀・伺候した官人の名簿(みょうぶ)を御前に提出すること。名簿を見参の文という。(2)本来は拝謁の意であったが,引見(いんけん)の場合にも使われた。(3)平安中期以降になると,主従関係を結ぶ際に名簿奉呈と対面(見参)が行われた。武家社会では平安末期には名簿奉呈はすたれ,見参が主従関係を結ぶ基本的儀式となった。「将門記」に平将門(まさかど)が藤原忠平に名簿を奉呈したことがみえる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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