1. 用語
  2. 日本史 -け-
  3. 玄語(げんご)

玄語(げんご)

江戸中期の哲学者三浦梅園(ばいえん)の代表的な著作。「贅語(ぜいご)」「敢語(かんご)」とあわせて梅園三語とよばれる。反観合一(はんかんごういつ)の認識方法によって天地の条理の様態を記述しようとしたのが主著の「玄語」で,起草以来23年23回の改稿をへて1775年(安永4)に一応完成。8巻。みずからの哲学的立場から,諸学問を批判し,「玄語」を補説したものが「贅語」で,起草以来34年15回の改稿をへて,89年(寛政元)に完成。14巻。倫理道徳に関してのべた「敢語」は,起草以来4年4回の改稿をへて,75年に出版。1巻。「梅園全集」・「日本思想大系」(「玄語」のみ)所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう