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玄慧(げんえ)

生没 ?~1350.3.2 「げんね」とも。玄恵とも。南北朝期の天台宗の僧,儒学者。号は独清軒・健叟。天台を学び法印権大僧都(ごんのだいそうず)に就任したが,一方で儒学や詩文に通じた。南北朝期には武家方に従い足利尊氏・同直義(ただよし)らと親交があり,「建武式目」の起草に関与した。「太平記」に倒幕の密議の場で書を講じ,後醍醐天皇や公卿にも古典を講義したとあり,「庭訓(ていきん)往来」の作者ともされるがいずれも不詳。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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