間(けん)

長さの単位。主として建築や土地測量で用いられた。元来建物の柱間(はしらま)の基準として6尺を1歩(ぶ)とする単位が用いられていたが,歩が6尺四方を表す面積単位に転用されるようになると,かわって間合いを意味する間の字が単位となった。尺の長さの伸長に応じて間の表す長さは変化し,また中世・近世の検地では,権力者の政策的意図により6尺5寸あるいは6尺3寸を1間として検地を行った。ただし基本は1間=6尺であり,曲尺(かねじゃく)で約1.82mにあたる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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