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蹴鞠(けまり)

「しゅうきく」とも。古典的な競技の一つ。革製の鞠を一定の高さまで蹴りあげ,地に落とさず蹴り続けてその回数を競った。中国伝来の遊戯であるが,摂関期以後とくに盛んになり,蹴鞠道として完成。正式な競技には懸(かかり)という場を設け,柳・桜・松・楓の4本の木を四方に立て,ふつう8人の競技者(鞠足(まりあし))で行われた。13世紀には難波流・飛鳥井流などの流派が現れ,家業として独占された。これとは別に賀茂の氏人は地下(じげ)鞠を伝承した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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