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月奏(げっそう)

毎月,前月の出勤日数(上日)を天皇へ奏上する行事。参議以上・少納言・外記・弁・史の上日と,左近陣から提出される出居(でい)侍従・内記の上日は内侍所(ないしどころ)が奏聞し,殿上・蔵人所(くろうどどころ)・所々・諸陣の上日は蔵人が奏聞した。参議以上の上日を奏上するようになるのは,809年(大同4)以降のことで,「西宮記」の記載によると月奏の制度は10世紀には成立していた。「朝野群載」巻5に文書の実例がみえる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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