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月照(げっしょう)

生没 1813~58.11.16 幕末期の尊攘派の僧。大坂の町医玉井鼎斎(ていさい)の長男,のち京都清水寺成就院住職。1854年(安政元)住職を弟信海に譲り尊攘活動に入る。水戸藩の京都手入れ,密勅降下に関与し梅田雲浜(うんぴん)・頼三樹三郎(らいみきさぶろう)ら志士と画策。そのため安政の大獄で身に危険が及び,近衛忠熙(ただひろ)のすすめで西郷隆盛と京都を脱出した。九州へ渡り鹿児島城下に入るが滞在を許されず,西郷とともに錦江(きんこう)湾で入水自殺した。西郷は助けられ蘇生した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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