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外記政(げきせい)

公卿が聴政・与奪(処理)する「政」の一形式。朝堂儀の尋常政が内裏に最も近い外記庁に展開したもので,公卿の内裏伺候化にともない9世紀半ばには定着。式日は官政の4・7・10月の1日を除く毎月1・4・16日であるが,休日と廃務日を除いて毎日行うべきものとされていた。式次第は官政と同様,結政所(かたなしどころ)での結政をへて公卿・上官などが庁座に着座し,弁・史が諸司の申文を読みあげ,上卿(しょうけい)が決裁した(庁申文の儀)。次に請印の儀,侍従所での南所申文(なんしょのもうしぶみ),食事の儀があり,参内,着陣と続く。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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