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慶派(けいは)

平安末期以降の仏師の一派。奈良仏師の傍系の康慶(こうけい)に始まる。この系統の仏師の名には慶の字のつくことが多いのでこうよばれる。平安末~鎌倉初期に,一門からは康慶の子運慶,康慶の弟子の快慶・定覚(じょうかく)・定慶などの名手が輩出。たくましい造形を示す鎌倉新様式を打ち出して造仏界の主流となった。その後,湛慶(たんけい)など運慶の6人の子や快慶の弟子の行快(ぎょうかい),栄快,さらに康円などが活躍。14世紀に入ると,康俊(こうしゅん)や康誉(こうよ)が活動する。この派の仏師は,奈良の興福寺大仏師職,京都の東寺大仏師職を継承し,京都に七条仏所を構え,近世まで造仏界に重要な位置を占めた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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