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慶長勅版(けいちょうちょくはん)

後陽成(ごようぜい)天皇の企画に始まる古活字版。1597年(慶長2)の「勧学文」「錦繍段(きんしゅうだん)」,99年の「日本書紀神代巻」「古文孝経」「大学」「中庸」「論語」「孟子」「職原抄」,1603年の「白氏五妃曲」に及んだ。いずれも木製活字を使用。同じ活字を用いた「長恨歌・琵琶行」「陰虚本病」や伝存未詳の「中臣祓(なかとみのはらえ)」も,同期の勅版に含める説がある。同天皇には金属活字による「古文孝経」の出版が1593年(文禄2)にあり,これは文禄勅版という。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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