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慶長金銀(けいちょうきんぎん)

1600年(慶長5)以降,江戸幕府が発行した最初の金銀貨。小判・一分金は同年から金銀改役後藤庄三郎光次のもと,江戸の金座を中心に京都・佐渡などでも鋳造され,丁銀(ちょうぎん)・豆板銀は翌年から伏見の銀座で鋳造が開始されたが,京都大判座における大判の製作開始年代は不明。大判は明暦の江戸大火後に江戸で再鋳され,これを通称明暦判とよぶ。09年には金1両=銀50匁=永楽銭1貫文=鐚銭(びたせん)4貫文と公定され,慶長金銀は全国的な統一貨幣として定置された。95年(元禄8)に元禄金銀が発行されるまで長期間流通したが,金貨は疵などのため額面どおりに通用しない事態もおこった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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