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継体天皇(けいたいてんのう)

記紀系譜上の第26代天皇。6世紀初頭の在位という。男大迹(おおど)天皇・彦太(ひこふと)尊と称する。「古事記」「日本書紀」は応神天皇5世孫と伝え,父を彦主人(ひこうし)王,母を垂仁天皇7世孫の振媛(ふりひめ)とする。近江国高島郡に生まれ,父の死後は,母の故郷である三国(現,福井県坂井市三国町)で育ったが,武烈天皇の死後,後継者として擁立され即位したと伝える。在任中,朝鮮半島南西部のいわゆる任那(みまな)4県についての百済(くだら)の支配を承認する問題が生じ,また筑紫では新羅(しらぎ)と結んで大和政権に反抗した磐井(いわい)の反乱がおこった。死亡年に異説があることから,天皇の死後,安閑・宣化両天皇と欽明天皇との異母兄弟間に対立がおこり,2王朝の並立または内乱の可能性を主張する説もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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