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警視庁(けいしちょう)

1874年(明治7)1月首都東京に設置された警察機構。当時の名称は東京警視庁。川路利良(としよし)の建議にもとづき,パリ警視庁をモデルに発足。警察事務に加えて消防隊・監獄をも管轄した。東京府庁に属さず内務省直属となり,国際警察に関する事項では太政大臣の指令をうける規定もあった。76年10月廃止となり,事務は内務省警視局に吸収され,その執行は東京警視本署があたった。81年1月復置。以後長官名を警視総監と改め,前長官の大警視樺山資紀(かばやますけのり)が引き続き就任。明治期の総監には鹿児島県出身者が多い。内閣総理大臣に政治情報を直接報告する機会も多かった。1947年(昭和22)12月内務省の廃止にともない東京都に編入された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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