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経済安定本部(けいざいあんていほんぶ)

第2次大戦後に設置された経済政策に関する企画調整官庁。1946年(昭和21)8月12日発足。総裁には内閣総理大臣が,総務長官には国務大臣があたった。戦後経済の復興と安定のため,GHQの強い要請もあり設置された。経済施策の企画立案,各庁事務の総合調整,統制の推進を所管し,傾斜生産方式による再建策の立案,主要物価の設定などにあたった。政府の公式計画にはならなかったが,経済復興計画も立案。47年には国民に理解を求める「経済実相報告書」を発表,経済白書の出発点となった。施策は経済統制的要素が強く,経済復興にともなう統制の撤廃もあり,49年6月他の官庁並みとなる機構上の改革が進んで漸次縮小,52年8月経済審議庁に改組された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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