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経国美談(けいこくびだん)

矢野竜渓(りゅうけい)の長編政治小説。正確には「(斉武名士)経国美談」。前編を1883年(明治16),後編を翌年報知新聞社から刊行。紀元前4世紀のギリシアのテーベが舞台。前編は巴比陀(ペロピダス)や威波能(イパミノンダス)などの名士たちが,奸党によるクーデタとその後の専制体制を倒し民主政治を回復するまでを,後編はテーベ軍が40万のスパルタ軍勢を破ってギリシア全体を解放する物語。民主政治回復と国権伸長を掲げる改進党系の代表的作品。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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