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景行天皇(けいこうてんのう)

記紀系譜上の第12代天皇。大足彦忍代別(おおたらしひこおしろわけ)天皇と称する。垂仁(すいにん)天皇の皇子。母は日葉酢媛(ひばすひめ)命。播磨稲日大郎姫(はりまのいなびのおおいらつめ)を皇后とし,大碓(おおうす)命・日本武(やまとたける)尊らをもうけた。また妃の八坂入姫(やさかいりひめ)との間に成務天皇ら多数の子をもうけ,諸国を治めさせたと伝える。「古事記」には倭建命(日本武尊)を派遣して九州の熊襲(くまそ)や東北の蝦夷(えみし)らを平定させたと伝えるが,「日本書紀」では命の遠征のほか,天皇みずからの九州・東国への行幸を記す。纏向日代(まきむくのひしろ)宮(現,奈良県桜井市穴師付近)を営み,山辺道上(やまのべのみちのへ)陵(奈良県天理市渋谷町の向山古墳に指定)に葬られたと伝える。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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