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計会帳(けいかいちょう)

律令制下の公文(くもん)。1年間に各官司間の文書授受がきちんと行われたかを太政官が照合・監査する(計会という)ために,毎年7月までの文書授受の状況を各官司でまとめて太政官に提出した。大宝令制では諸国の計会帳は大帳使(だいちょうし)が持参したが,養老令制では朝集使に変更された。8世紀の伊勢国計会帳と出雲国計会帳が現存するが,その書式は公式令の規定とはやや異なる。8世紀末の延暦年間にはすでに多くの国司が作成しなくなっていたらしい。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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