芸阿弥(げいあみ)
生没 1431~85.11.2 足利義政・同義尚に仕えた同朋(どうぼう)衆。真芸(しんげい)とも称し,学叟と号した。能阿弥の子。相阿弥の父。1471年(文明3)能阿弥の死とともに,将軍家所蔵の唐物の管理,座敷飾などの職掌を継承。連歌を詠み,また高い画技で京都の絵画界の中心にあった。とくに南宋の夏珪(かけい)の画風を基礎とした山水画は,当時の画家に大きな影響力をもった。現存作品に,芸阿弥のもとで画を学んだ賢江祥啓の帰郷に際して与えた「観瀑図」(重文)がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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