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金座(きんざ)

江戸時代の金貨鋳造機関。はじめ小判座ともよばれた。1595年(文禄4)に江戸へ招請された後藤庄三郎光次(みつつぐ)は徳川氏の領国貨幣を鋳造したが,その全国統一後,金銀改役(あらためやく)(のち金改役)として慶長金の鋳造を統轄し,小判師が鋳造した小判・一分金を検定し極印(ごくいん)を打った。この時期は後藤・小判師の自家営業を主体としたが,元禄改鋳を機に分一金支給による請負方式に変更され,後藤役所・金局(金座人役所)・吹所(ふきしょ)という組織の整備も進んだ。留守居支配から,のち勘定奉行の支配をうけた。江戸のほか,はじめ京都・駿府・佐渡にも設けられたが,その後佐渡だけ断続的に鋳造を行った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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