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キリシタン版(キリシタンばん)

近世初期のイエズス会によるヨーロッパ式印刷機を用いた出版物の総称。巡察使バリニャーノのもたらした金属活字印刷機を用いた1591年(天正19)刊のローマ字本「サントスの御作業の内抜書」に始まる。一部,木製活字のものもある。天草・加津佐など九州各地のコレジヨで作業が行われたため天草版ともよばれる。日本での出版は禁教令にともない1614年(慶長19)までだが,この期間に限らずマカオやローマでの同類の出版も含めてよぶことが多い。宣教師や日本人神学生のための教科書用の出版だったらしく,ローマ字の「平家物語」「伊曾保物語」,国字の「ばうちずもの授けやう」「和漢朗詠集」,欧文の「ラテン文典」「日葡辞書」などがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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