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清元節(きよもとぶし)

清元延寿(えんじゅ)太夫が創始した浄瑠璃。豊後節の系統をひき,常磐津節・富本節とともに豊後三流といわれる。豊後節の禁圧後,江戸に残った高弟のうち宮古路文字太夫が,1747年(延享4)改姓し常磐津節を創始。翌年に常磐津小文字太夫が常磐津からわかれ,富本節を創始した。2世富本斎宮(いつき)太夫は,富本節の家元豊前太夫と不和となり,1814年(文化11)清元延寿太夫と改姓し,富本から独立した。初世延寿太夫は25年(文政8)に刺殺され,疑いが富本にかかり,富本節衰退の一因となった。清元節は江戸町人文化の爛熟した文化・文政期に成立し,粋で艶のあるところが特色とされる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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