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京枡(きょうます)

京判・京番とも。京都およびその周辺で使用された枡で,量制統一の基準となった。江戸時代にはとくに京枡座が製作した枡をさす。豊臣秀吉は太閤検地に際して,石高の統一的算定のために商業の中心地であった京都で使用されていた枡を基準とした。播磨国姫路野里村の検地枡の規格は,口の縦5寸1分,横5寸1分半,深さ2寸4分半,容積約6万4349立方分(約1.79リットル)である。同時期の京枡(古京枡)は1升入りで,方5寸,深さ2寸5分,容積6万2500立方分(約1.74リットル)であり,両者の容積は一致しない。江戸幕府は,1669年(寛文9)に当時の京枡(新京枡)で全国の量制を統一したが,その規格は1升入りで,方4寸9分,深さ2寸7分,容積6万4827立方分(約1.80リットル)であった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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