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京都守護職(きょうとしゅごしょく)

幕末期の江戸幕府の職名。1862年(文久2)閏8月に設置。役料5万石。大坂城代・京都所司代,京都・大坂・奈良・伏見各奉行の上位で,京都・近畿の治安維持にあたった。一時期を除いて会津藩主松平容保(かたもり)が任じられた。60年(万延元)の桜田門外の変による井伊家の権威失墜と,尊攘運動展開のなかで,井伊家があたってきた京都守護の機能低下を契機として設けられた。容保は尊攘激派に対し,当初宥和的だったが,63年8月18日クーデタ(8月18日の政変)を断行し,尊攘派弾圧に転じた。再任後弾圧を強化し,新撰組を使って池田屋事件など志士の弾圧を行った。67年(慶応3)12月の王政復古により廃止。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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