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行基(ぎょうき)

生没 668~749.2.2 奈良時代の僧。河内国大鳥郡の人。父は高志(こし)才知,母は蜂田古爾比売(はちだのこにひめ)。682年(天武11)出家し,道昭(どうしょう)・義淵(ぎえん)らに師事して「瑜伽師地論」「唯識論」など法相教学を学ぶ。民衆教化・社会事業に従事し,知識集団を組織して,四十九院の創設,布施屋の設置,池溝橋の開発などを活発に行い,行基菩薩と崇められた。活動は,僧尼令違反として717年(養老元)以降政府からたびたび弾圧されたが,731年(天平3)以降禁圧は緩和され,743年の盧舎那仏(るしゃなぶつ)造立には弟子や衆庶を率いて協力し,745年大僧正に任じられた。749年,平城京右京の菅原寺で没した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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