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教王護国寺(きょうおうごこくじ)

東寺とも。京都市南区にある東寺真言宗の総本山。八幡山と号す。794年(延暦13)平安遷都の際,羅城門をはさんで西寺と一対の寺として建立。823年(弘仁14)嵯峨天皇の命により,空海に与えられ真言道場となる。平安時代は国家的な修法を修める護国の寺として知られた。中世には源頼朝や後宇多上皇らの庇護を得て伽藍や寺内組織の整備に努める一方,積極的な荘園支配を展開。15世紀には土一揆によってしばしば占拠され,兵火をあびている。近世に入り豊臣・徳川両氏の保護のもとに復興。多数の文化財をもち,僧形八幡神像・五大明王像・「真言七祖像」・空海筆「風信帖(ふうしんじょう)」はいずれも国宝。なお,「東寺百合(ひゃくごう)文書」(国宝)とよばれる膨大な文書群は京都府立総合資料館蔵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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