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旧辞(きゅうじ)

「古事記」編纂材料の一つ。同書序文は「本辞」「先代旧辞」とも記し,「帝紀(ていき)」と並んで登場する。内容については系譜的記事と考えられる「帝紀」部分を「古事記」から除いた,神話や説話といった物語的なものとみなす説が有力である。また神代巻であったとする見方もあるが,どちらも十分な根拠をもつものではない。成立年代も明らかではないが,大王権力の強化が図られた6世紀中頃とする説が有力。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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