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黄表紙(きびょうし)

草双紙を分類するときの文学史用語。「金々先生栄花夢」が刊行され,それ以前の青本の流れに一石を投じた1775年(安永4)から,草双紙における合巻(ごうかん)様式成立に大きな影響を与えたとされる「雷太郎強悪(いかずちたろうごうあく)物語」刊行の1806年(文化3)までの約30年間に刊行された草双紙。料紙に漉返し紙を用いて5丁を1冊に綴じわけ,萌黄(もえぎ)色の表紙に絵題簽(だいせん)を付けるのが基本的な形態。上質の料紙を用い,1冊に綴じ薄小豆色の表紙を掛けた上に,多色摺の上袋で包んで売り出された袋入とよばれる豪華装丁本もある。代表的な作者に恋川春町・朋誠堂喜三二・山東京伝・曲亭馬琴・十返舎一九・式亭三馬らがいる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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