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吉備津神社(きびつじんじゃ)

一品(いっぽん)吉備津宮とも。「延喜式」では吉備津彦神社。岡山市北区吉備津に鎮座。式内社・吉備国総鎮守・備中国一宮。旧官幣中社。祭神は孝霊天皇の皇子大吉備津彦命。852年(仁寿2)官社に列し四品が授けられ,940年(天慶3)には一品。中世,神祇官を本所に仁和寺を領家とし,室町時代には備中守護を社務職に守護代を社務代職に補任して社領は守護請になった。近世,160石の朱印地のみに削減されたが,これをめぐる社家・社僧間の相論で敗訴した社僧は当社から撤退した。例祭は5月と10月の第2日曜日。本殿・拝殿は国宝,南北随身門は重文。温羅(うら)退治神話にかかわる鳴釜神事が知られる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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