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喜多流(きたりゅう)

七大夫流とも。能のシテ方の一流儀。流祖の北七大夫長能(ながよし)は幼名を七ツ大夫とよばれ,はじめ金剛座に属し金剛三郎と改名。大坂夏の陣では豊臣方に加わったらしく一時閉塞するが,1619年(元和5)には金剛座に復帰し七大夫と名のる。元和末年には将軍徳川秀忠の後援を得て金剛流から独立,喜多座が成立し,江戸時代の「四座一流」の枠組みができあがる。1776年(安永5)9世古能(このう)(健忘斎)のとき5番綴30冊150番の流儀の謡本が刊行されたように隆盛をきわめ,諸藩の大名の流儀は喜多流が少なくなかった。明治期以降,14世六平太能心は後援会の結成や舞台の建設,「喜多流謡曲大成」の発刊で能楽の普及に力を尽くした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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