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義太夫節(ぎだゆうぶし)

義太夫とも。17世紀後期に大坂で生まれた語り物で,浄瑠璃の代表的な一流派。18世紀以降は,人形浄瑠璃の語りもほとんど義太夫節で行われる。初世竹本義太夫が,大坂道頓堀に竹本座を創立して人形浄瑠璃芝居を始めた1684年(貞享元)を創始とする。義太夫以前の古流の浄瑠璃(古浄瑠璃)に対して当流浄瑠璃といった。古浄瑠璃の播磨節や嘉太夫節の長所を総合した新浄瑠璃であった。義太夫以降にも多数の名人,中興の祖が輩出したが,別の流派としては独立せず現在に及んでいる。歌舞伎の劇中で語る場合は竹本という。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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