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北山文化(きたやまぶんか)

室町前期に形成された文化。足利義満が京都北山に営んだ邸宅(現,金閣寺)をシンボルとするので,この呼称がある。伝統的な公家文化を摂取しながら新興の武家文化が成立しつつあった時期にあたる。漢詩文に秀でた禅僧たちによる五山文学,如拙(じょせつ)や周文(しゅうぶん)による水墨画,義満の庇護をうけて高い芸術性を獲得するに至った観阿弥・世阿弥の猿楽能などによって特徴づけられる。室町中期に形成された東山文化と対をなす。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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