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義経記(ぎけいき)

「判官(ほうがん)物語」「義経物語」「義経双紙」とも。源義経の生涯を描く軍記物語。8巻。作者不詳。成立は幸若舞(こうわかまい)曲との関連や「平家物語」諸本との対応関係,婆娑羅(ばさら)風俗などからみて室町中期。「平家物語」が源平争乱期の活躍を扱うのに対し,巻4の1までの母常盤との日々,遮那(しゃな)王時代,藤原秀衡・鬼一法眼・弁慶との出会い,浮島ケ原での頼朝との対面,巻4の2の鎌倉腰越(こしごえ)での頼朝との反目,その後の吉野逃避行から北国落ち,衣川での最期までを詳細に語る。義経像の不統一や義経の影の薄い存在から判断して,個別に発生成長した語り物をもとに,一編の貴種流離物語を構成したと思われる。この影響下に謡曲・浄瑠璃・御伽草子などの判官物が作られた。「日本古典文学大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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