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金光明最勝王経(こんこうみょうさいしょうおうきょう)

曇無讖(どんむせん)訳の「金光明経」,隋の宝貴訳の「合部金光明経」,唐の義浄(ぎじょう)訳の「金光明最勝王経」の3訳が現存する。この経を広宣読誦する国王があれば,その国土や人民を四天王などが擁護することを説き,「仁王経」「法華経」とともに護国の経典として重んじられた。御斎会(ごさいえ)・最勝会などの国家的法会で講説され,国分寺建立の詔に一部が引用された。国分寺が金光明四天王護国之寺と称されたのもこの経による。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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