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金剛杵(こんごうしょ)

密教の法具。古代インドの武器に由来し,煩悩を打ち砕く菩提心を象徴する。密教の修法のときに金剛盤の上におき壇上に配する。執金剛神(しっこんごうしん)や蔵王権現などの諸尊の持物ともなった。多くは鍍金をほどこした鋳銅製で,中央に把手,両端にきっさき(鈷)があり,鈷の数や形によって,独鈷(とっこ)杵・三鈷杵・五鈷杵などにわける。宝珠杵・塔杵を加えて五種杵という。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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