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Vasilii Mikhailovich Golovnin(ゴロブニン)

生没 1776.4.8~1831.6.29 ロシアの海軍士官。海軍士官学校卒業後,イギリス留学。帰国後,ディアナ号艦長として世界周航航海を命じられ,1811年(文化8)択捉(えとろふ)島・国後(くなしり)島を測量中に,松前奉行所の役人に士官ら7人とともに捕らえられ,松前・箱館で2年3カ月余の監禁生活を送った。1806・07年のロシアの海軍士官による樺太・択捉襲撃事件(文化露寇事件)への報復であった。ディアナ号副艦長リコルドは救出のため,翌年高田屋嘉兵衛と水主4人を捕らえてカムチャツカに連行し,嘉兵衛の沈着な判断に助けられて,13年釈放が実現した。この経験を綴った「日本幽囚記」(1816)がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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