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五輪塔(ごりんとう)

密教によって創始された塔婆(とうば)の一形態。石製が一般的だが,木製・土製もある。塔形は胎蔵界大日如来が一切衆生を救済する三昧耶形(さんまやぎょう)という。下から地輪(方)・水輪(球)・火輪(三角)・風輪(半球)・空輪(宝珠)が積みあげられ,一切の物質を構成する五大を表すとされる。平安中期から造立されたらしい。鎌倉前期には盛んに造られたことが「餓鬼草紙(がきぞうし)」などからうかがえるが,鎌倉後期~室町時代に最も流行した。14世紀頃のものとされる多数の五輪塔が鎌倉極楽寺の「やぐら」(墳墓の一形式)から出土し,下に骨壺をおき墓標としたものもあった。元来,五輪塔は追善の供養塔で,墓標として一般化するのは室町時代以降である。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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