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米切手(こめきって)

払米(はらいまい)切手とも。江戸時代,大坂の蔵屋敷が蔵米の買主に発行した保管証書。切手の所持者が米を蔵出しした際に回収される。米仲買人が蔵米を入札・落札すると,まず敷銀を,さらに期限内に代銀を指定の掛屋に納入して代銀領収書をうけとる。これを蔵屋敷に持参し,引替えに米切手が発給された。藩によって異なるが,ほぼ米10石に米切手1枚が一般的。転売可能で流通証券として取引された。在庫米以上に発行された米切手は空米切手といい,正米(しょうまい)の裏付けのある正米切手と区別した。諸藩は財政窮乏をきりぬけるため空米切手を発行したが,米価や米切手の流通に支障をきたすので,1761年(宝暦11)売買を禁止,田沼期には闕所(けっしょ)処分に対する除外など流通の保護・統制がはかられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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