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小牧・長久手の戦(こまき・ながくてのたたかい)

1584年(天正12)尾張国小牧・長久手(愛知県小牧市・長久手市)を中心にくり広げられた豊臣秀吉と徳川家康・織田信雄の連合軍の合戦。賤ケ岳(しずがたけ)の戦ののち秀吉と信雄の対立が顕然化し,信雄は家康と同盟を結んで対抗して3月に戦闘状態となる。秀吉軍は犬山城を奪取。家康は小牧山に布陣して外交戦略を展開,根来(ねごろ)衆・雑賀(さいか)衆や四国の長宗我部元親,越中の佐々(さっさ)成政らを動かし秀吉軍を牽制。膠着打破を意図する秀吉軍は,三河国岡崎攻めを敢行するが,4月9日,長久手で敗走。11月12日に信雄が講和を結び,つづいて家康も撤退。この結果,秀吉の統一政権樹立には家康との同盟が必須になった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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