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国旗(こっき)

国家の標識としての旗。国家の独立・主権などの神聖性を表徴し,国家間の儀礼上重要な意味をもつ。自国・外国の国旗に対する侮辱行為を処罰する刑法の規定が設けられているのが通例だが,日本では自国の国旗に対する侮辱行為の処罰規定はない。このような意味での国旗は,近代国家の成立のなかで国際慣例として形成されてきたが,個々の国旗の制定の由来,デザインのもつ意味などは国の事情により異なる。日本の場合幕末の外国船の来航に対応して,1854年(安政元)7月に島津斉彬(なりあきら)らの意見で,日本総船印として「白地日ノ丸幟」が定められてから日の丸(日章旗)が国旗の機能をはたすようになった。1999年(平成11)国旗・国歌法の成立により法制化された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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