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国会議事堂(こっかいぎじどう)

昭和期を代表する建築物。最初の本議院建築。東京都千代田区永田町。1886年(明治19)内閣に臨時建築局を設置し,エンデやベックマンらドイツ人建築家を招いて諸官庁の集中計画にあたらせたが,議院建築は木造の仮議院を建設しただけに終わった。99年議院建築調査会,1910年には議院建築準備委員会を設置。大蔵省の官僚建築家妻木頼黄(つまきよりなか)と建築アカデミーに君臨する辰野金吾らとが対立し,「我国将来の建築様式を如何にすべきや」論争をまきおこしたが,議院建築は実現しなかった。18年(大正7)大蔵省に臨時議院建築局が設けられ,同局工務部長矢橋賢吉らが設計競技当選案を大幅改訂して,20年着工,36年(昭和11)8月竣工。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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