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国会開設運動(こっかいかいせつうんどう)

明治前期の国民的政治運動。明治政府の藩閥・有司専制を批判し,全国的規模で展開された。1874年(明治7)1月に政府に提出された民撰議院設立建白書からはじまる。この建白書は新聞に掲載されたため民撰議院論争をうみ,翌年の立憲政体樹立の詔につながった。詔は民会・政治結社創設の気運を醸成し,立憲政治の実現をめざす自由民権運動が高揚・発展した。具体的目標・要求となったのは国会開設で,80年には全国的組織として国会期成同盟が結成され,同時に全国各地から国会開設を求める建白書が政府に提出された。81年の国会開設の勅諭に結実した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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