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後醍醐天皇(ごだいごてんのう)

生没 1288.11.2~1339.8.16 在位1318.2.26~39.8.15 後宇多天皇の第2皇子。名は尊治(たかはる)。母は藤原忠継の女談天門院忠子。1308年(延慶元)持明院統の花園天皇の皇太子となり,18年(文保2)即位。はじめは後宇多上皇の院政であったが,21年(元亨元)親政をとり,家格にとらわれず人材を登用した。正中の変・元弘の乱と2度の倒幕計画に失敗し,32年(元弘2)隠岐島に配流。同年中に護良(もりよし)親王・楠木正成らが再び挙兵すると,翌年隠岐を脱出,伯耆の名和長年の援助をうけ,船上山(せんじょうさん)にたてこもり,倒幕命令を各地に発した。これをうけた足利尊氏が六波羅探題,新田義貞が鎌倉幕府を滅ぼすと帰京し,建武新政を開始した。しかし政局を安定させることができず,尊氏の離反を招き,36年(建武3・延元元)吉野へのがれて南朝を樹立。39年(暦応2・延元4)後村上天皇に譲位して没した。著書「建武年中行事」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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