五族共和(ごぞくきょうわ)
中国の漢・満・蒙・回(ウイグル)・蔵(チベット)の5民族が協同して共和国を建設するという主張。1912年中華民国の成立に際し,孫文らの革命家が唱えた。5族が平等に国家の発展に貢献し,中国人の平和と大同の主張のもとでの世界人類の幸福をはかるというもの。のち孫文は漢民族を中心に他民族を同化する中華民族の概念を導入。さらに各民族の自決権にもとづく自由で統一された中華民国の組織へと発展した。のち日本の満州国建国のとき,王道楽土・五族協和(日・漢・満・蒙・朝)に援用された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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