1. 用語
  2. 日本史 -こ-
  3. 越荷方(こしにかた)

越荷方(こしにかた)

長門国萩藩撫育方の出先機関。1763年(宝暦13)検地による増収分を基金として,別途会計の機関の撫育方を設け,新田開発・殖産興業・士民の救済策などの事業を展開した。越荷方はこの事業の一環として設立された。越荷とは北前船をはじめとする他国廻船のもたらす商品のことで,越荷方はこれら商品を抵当とする資金の貸付けや委託販売・倉庫業などを行った。はじめ下関の伊崎新地に設立されたが,瀬戸内における廻船の増加もあり,のち萩・山口・三田尻にも設立された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう