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後三条天皇(ごさんじょうてんのう)

生没 1034.7.18~73.5.7 在位1068.4.19~72.12.8 後朱雀天皇の第2皇子。名は尊仁(たかひと)。母は禎子内親王(陽明門院,三条天皇の皇女)。1045年(寛徳2)死に臨んだ父によって皇太子に立てられる。関白藤原頼通はこれに異を唱え,陰に陽に圧迫もあったが,68年(治暦4)異母兄後冷泉天皇が嗣子なく死去したため即位した。荘園整理政策や記録荘園券契所の設置,宣旨枡(せんじます)の制定など,みるべき治績を残す。72年(延久4)長子の皇太子(白河天皇)に譲位し,同時に2歳の次子(実仁(さねひと))を立太子させた。譲位の目的は実仁立太子にあったとみられ,院政の傾向を示すが,病気により翌73年に出家し,譲位の半年後に死去した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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